ピートのとびら

うまく使えば時間は十分にあるって聞いた

OLYMPUS PEN D3でスナップしてみる①

昨日中野のフジヤカメラに行ったのですが、既にショーウィンドウ内の値札がオリンパス/OMD表記になっていてびっくりしました。

諸行無常を感じます。

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いろいろ話題のオリンパスですが、彼が元気だった頃の名機PenD3でスナップしてきました。

オリンパスが誇るハーフカメラブランドのPenですが、一眼レフのFシリーズの他にも、このDシリーズという「プロ仕様のペン(*1)」がありました。
*1:公式サイトにそう書いてあります。値段はEEとかとあんま変わらなかったけれど。

 

僕が今回手に入れたのはこのD3というモデル。
名前の通り、D→D2→D3と来た3世代目です。
1965年。フィルムカメラブームを牽引するTrip35登場の3年前に発売されたカメラでして、この3代目を最後にDシリーズは終焉を迎えました。※EEDは無視します。

 

実は以前にヤフオクで完動品と書かれた初代Dを落札していたのですが、これがまたエライ代物で。まあオークションでカメラを買って文句を言うのも筋違いですので、今度はD3を新宿のカメラBOXさんでじっくり確認ののち購入した次第です。

たしか13kくらいだったかと思います。店舗販売で整備なしならこんなものでしょう。

 

参考①:上がPEN D、下がD3。俯瞰して見ると見た目は変わりません。

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参考②:上がPEN D、下がD3。

D2以降は露出計がセレン光電からCdSに変更され、このような見た目になります。

解放も1.9→1.7に進化し、ピンボケ写真を量産しやすくなりました。

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というわけで手に入れたD3でしたが、実は購入して半年ほど経っているにも関わらず、まだ2回しか現像に出していません。

これには
・単純にあまり気に入ってなかったから
・72枚って撮りきらなくね?
・ほかにもカメラを買いすぎたから
など理由はあったのですが、久々に使ったところ印象が全くひっくり返りましたのでブログにしたという流れです。

 

使用感は、お世辞にもいいものではありません。
質感はそれなりにいいですが、年代と値段を考えると当然のレベルでしょう。
プラスチックのダイヤル巻き上げは、写真を撮るモチベーションを高揚させません。


そしてコンパクト機なのでシャッター音は当然控えめ。そこに不満はないのですが、どちらかというと巻き上げ完了時の音がシャッター音ぽく聞こえて少し不安になります。
※これには理由があり、上述のジャンクDが「シャッターきれない。が、巻き上げと同時にシャッターも落ちる」という代物だったことが関係しています。

 

でもコンパクト機なんでそれでいいんですよね。
当たり前の部分に文句を垂れていた自分は器が小さかったなと反省しています。
気が付くと、この質素な使用感をこの上なく気に入ってしまっていました。

 

僕の常備カメラはGRですが、フィルム気分の時はいつもこれを持ち歩いています。
72枚撮りのハーフカメラはスナップに最適ですし、フルマニュアルで撮影できる本機は、適度に僕の撮影欲を満たしてくれます。

 

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以前Kodakの現像を頼んだ時は一枚ずつに切り分けてくれたのですが、フジに頼んだら2枚組ででてきました。安いしこのほうがハーフ感があっていいかもしれません。安いし。

 

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プリントしたくなったら1枚ずつにトリミングすればいいし、と思いましたが、72枚やるのは気が遠くなりそうです。